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初めて百人一首を読んで好きだった句

初めて百人一首を読んで好きだった句

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百人一首を覚えたくておすすめを聞いたて、日野市の図書館で『超訳百人一首 うた恋。』を貸りた。


巻末に100首の超訳が載っていてそこから気に入った句をメモります。

3番 柿本人麻呂

・あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかもねむ

(超訳)君がいないと 夜の長さが全然ちがう ひとりの夜は すごーくすごーく長いんだ

5番 猿丸太夫

・奥山に もみぢふみわけ 鳴く鹿の 声聞く時きぞ 秋は悲しき

(超訳)山奥で鹿が鳴いている もの悲しい声がここまで響いてくる やっぱり秋ってなんか切ない

9番 小野小町

・花の色は 移りにけるな いたづらに わが身世にふる ながめせし間に

(超訳)きれいな花も咲いたままではいられない ぐるぐる思い悩んでいたら 私もあっという間におばさんになっちゃった

12番 僧正遍昭

・あまつ風 雲のかよひ路 ふきとぢよ をとめの姿 しばしとどめむ

(超訳) 彼女は美しい天女 祭りが終われば天に帰る 帰り道を風が吹き飛ばしてくれたら もう少し見ていられるのに

20番 元良親王

・わびぬれば 今はた同じ 難波なる みをつくしても あはむとぞ思ふ

(超訳)会うか死ぬか選べと言うなら 死んでもいい あなたのいない世界で生きるなんて ぼくには無理だから

36番 清原深養父

・夏の夜は まだよひながら 明けぬるを 雲のいづこに 月やどるらむ

(超訳)夏の夜はすぐ明けるから 月は沈みきれずに 雲のどこかにこっそりかくれている気がするよ

43番 権中納言敦忠

・あひ見ての 後の心に くらぶれば 昔は物を おもはざりけり

(超訳)本当に好きな人と付き合うって こんなにせつなかったんだ 片想いのもどかしさなんて くらべものにならない

47番 恵慶法師

・八重むぐら しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり

(超訳)にぎやかだったこの家も 今は荒れはてて誰も来ない あの頃と同じ庭に 秋だけは変わらずくるのがよけい寂しい

50番 藤原義孝

・君がため をしからざりし 命さへ ながくもがなと 思ひけるかな

(超訳)いつ死んでもいいと思っていた 君に会うまでは 君に会えた今 いつまでも 君といられたらとぼくは願っている

57番 紫式部

・めぐりあひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな

(超訳)あれは本当にあなただったのかな。。。 曇る夜空の 月みたいな人 見えたと思ったらまたかくれる

81番 後徳大寺左大臣

・ほととぎす 鳴きつるかたを ながむれば ただありあけの 月ぞ残れる

(超訳)ほととぎすの鳴く方を見たけれど もういなかった沈みかけた下弦の月が 空に残っているだけ

83番 皇太后宮大夫俊成

・世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる

(超訳)人生はうまくいかないことばかり 生きるのは大変なことばかり こんな山奥にいる鹿まで悲しそうに鳴いている

91番 後京極摂政前太政大臣

・きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに 衣かたしき ひとりかもねむ

(超訳)今日はやけに寒いなあ こんな夜に一人寝の俺って。。。 あ コオロギが鳴いてる

93番 鎌倉右大臣

・世の中は 常にもがもな なぎさこぐ あまのをぶねの 綱手かなしも

(超訳)キラキラと輝く海で漁師が働いている 繰り返される日常の風景 この平和な世が末長く続いてほしい

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